美容師と金と時間

美容師って給料安いよね〜

休み少ないよね〜

朝から晩まで長いよね〜


もう耳にタコ。


それでもまぁこれって美容師に対するイメージというか事実だからこういうイメージなんだと思う。


労基による監査が入ったとか、社会保険料の未払い徴収の強化とかもあってかここ何年かは労働環境改善に着手するサロンも増えてきてるけど、それでもまだまだ。


社会保険加入率はいまだ20%程度、月に8日以上休日のある美容室は16%。

じゃあ社保完備で月8日以上ある美容室ってなるともう少し少ないんだろうか。


ちなみにうちのサロンは社保完備+月6〜7日休み。年末年始やGW、お盆は連休になるんで実数を12で割ったら一月平均で7日あるけど8日ないかなくらい。

おいおいって思ったでしょ?

2019年より完全週休2日制+年末年始等連休になります。

この前計算したら104日でした。

社保完備+年間休日数100日超えってかなり少ないと思う。



で、問題なのは数字として週休2日あればいいのかっていうとそれだけじゃないってところ。


今月から改訂されたばかりなので記憶に新しいと思うんですけど

最低賃金

ってやつね。


1時間あたり最低このくらい払いなさいよって金額。


ここが抜けてるんじゃね?って思うことがけっこう多いんですよー。


ざっくりめちゃめちゃざっくりな計算式だと

1ヶ月の給与 ÷ 拘束時間 =最低賃金以上

ってことです


ここが抜けてて見せかけ上週休2日だからオッケーでしょ、とか

営業時間で計算したらいいけど拘束時間で計算したらアウト、とか


そして知ってかしらずかわかんないけど(というより知ってて確信犯だとタチが悪いけど)

営業前後に早く来たり残って掃除してるのはスタッフの自己判断です

とか

練習を強制することはなく、自主性に任せてます、みんなよく練習してくれるんだよね

とか


確かに会社として指定した時間外で自主的に練習する分にはいいけど

営業時間よりかなり前に来なきゃいけない雰囲気とか

すぐ帰ったら気まずくなる雰囲気とか

朝練とか夜練しないといけない感とか

上が出る手前自分もコンテスト出なきゃ気まずい感じとか


この◯◯しなきゃいけない感が美容室ってめっちゃ多くて、若い頃は本当に疑問と嫌悪感しかなかった笑

あそびてーよとか、たまには早く帰りてーとか。



もちろん人依存の箱型ビジネスなんでいきなり労働時間短くして休み増やして、結果売上足りなくてキャッシュフローがままならないのは本末転倒だし

技術を手段とする職種である以上自己投資としてのトレーニングも必要


ただ、そこを労働環境いいように見せかけたり、◯◯感で結果的に見えない強制になってたり、こういう部分に目を向けないのはよくないよねってこと。

過去の当たり前を疑ってみたり、工夫することで変えていける部分ってきっとあると思うんですよね。