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「美容師として自分が一番売れること」に興味がほとんどない


そんな僕ですが「美容師としての自分」の成長は今でも欠かしませんし今後も続けていきます。


一見すると言ってることとやってることが矛盾してるように思われるかもしれません笑

以前お酒の席で「ダイスケ君がとらお塾を年間契約って一部の人は不思議に思ってるかもね」と言われたことがあります。

(とらお塾とは、売れる美容師の育成をテーマに全国で展開されている講習会。契約サロンに合わせてカットやパーマといった技術から、似合わせ理論や考え方、カウンセリングまで幅広く学ぶことができます。)


これってまぁそう思う人は「自分が美容師としての売れること」に興味がないって言ってるくせに美容師として売れるために今でも講習受けてるやん、ってことなのかなぁと。


表面的に見れば美容師向けの講習を受けてるからそう思われるかもしれませんがそんな単純じゃないです笑


リスクマネジメントと働きがいのある職場作り、そして自分の顧客様と常に最新・全力で向き合うために「美容師としての向上」はやめません。


多店舗展開で企業化し、現場に出てないならまだしも、うちみたいな規模で自分も現場に出てますからね。

ある時病気や出産等でスタッフが長期間現場を離れることになった場合どうしますか?

当然他のスタッフ全員でサポートするわけですが、小規模サロンであれば自分もその頭数に入ってます、当然です。

そして「自分の売上をどんどん伸ばしていく」ことを最優先にはしませんが、落としちゃいけないですしね。


次に前回書いた働きがいの部分で言うトップへの信頼と尊敬。

圧倒的に経営者として大成してるわけではなく、経営者兼スタイリストとして現場に出ている。

そんなオーナーが美容師としての成長を放棄していたり、技術や接客が「全然だめじゃね?」ってなってたらどうでしょうか。

信頼も尊敬もクソもないですね笑

当社の技術教育のメインはアウトソーシングですが、やはり社内での教育は僕が中心に行うわけですから教える側が下手くそだったり時代遅れじゃいけませんし、常に成長のために行動し続ける背中を見せることも大切です。


最後に、結局現場に出ている以上向き合うお客様がいるわけです。

まだアシスタントの頃、今思えば泣きたいくらい恥ずかしいレベルの仕事しかできなかったスタイリストになりたての頃、独立してもついてきてくださったお客様、そして今もなお支持し通っていただいている顧客様。

そういった方々の支えがあって今の自分がいますし、世の中にはたくさんの美容師がいますが僕を支持していただいている方にとっては自分が世界で一番の美容師なわけです。

それが人数にして何人なのかとか、売上としていくらなのかは関係なくてそういう人が1人でもいる以上全力で向き合わなくてはいけませんし、常に新しいものを取り入れ、成長していくべきです。

たとえ月間指名1名、月間指名売上20,000円になったとしてもやめません。

(月次集計出して凹むかもしれませんけどね笑)


こういった部分もあり会社契約で受講している帯広とらお塾はもちろん、気になる講習会があれば東京でも大阪でもいきます。

色々な美容師さんの発信もチェックしますし、興味のある内容なら業界史も買いますし。


サロン外の話ですが、メーカー講師や商品開発協力もしているのでやっぱり「美容師としての成長」は欠かせません。

現場仕事してない人の意見を反映してもね・・・笑



まぁ一番は結局美容師っていう仕事が好きだってのが大きいかもしれません。

自分の手でかわいく、きれいになったお客様が明日から素敵な日々を送る、こんなに素晴らしい仕事ってなかなかないですからね。

可能であればもっともっとたくさんの方を担当していですし、そうなるとこれが結果的に売れるってことにつながるんですけど、そのために優先的に新規に入るとかそこまで行ってしまうとバランスを喪失します。

スタイリストもばんばんヘルプに使って自分のお客様でサロンを埋めて・・みたいな働き方はしたくないし、する気もなければ理解もできないのですが・・。



売上や客数といった結果を(スタッフを差し置いてまで)追うことはしませんが、

自分自身の質を高めることはこれからもおごることなく真摯に続けていきます。



拘束時間と最低賃金だったり、社会保険完備や各種福利厚生のことをわりと書いています。


これは一言でまとめると働きやすい環境をつくること。


じゃあ働きがいってなんだろう、って。

働きやすい環境が必ずしも=働きがいのある環境か、というとそうじゃなかったりってのが最近の僕の思考。


働きやすい環境というのはある意味会社側が労働者に対して用意するもの、ゼロベース。

美容業界では労働時間の長さや賃金の低さ、社会保険加入率が20%程度だったりとゼロベースにすら達していないことが多く取りざたされますが・・・


ゆっくりですが業績向上に伴う利益を自分のものにせず(できたらめっちゃいいなーと思いながら笑)労働環境の改善に投資してきました。


労働環境の改善がある程度形になったのでこれからは労働環境に関しては向上させていく段階かなぁと思うと同時に、働きがいを見出せる環境づくりに注力ですね。


そもそも「生きていくために稼ぐだけ」思考では美容師は務まりません。

とりあえずなんかなんか仕事しないことには・・程度で選ぶ職業でもなければ、そんなんじゃ続ません。


美容師という仕事を通して自己実現だったり、理想の美容師像の追求だったり、いわゆる「生活に必要なお金を稼ぐ」だけではない部分を満たしていく、見出していける環境づくりこそ働きがいのある職場につながるわけですね。


では具体的に働きがいとは何か。ググりました。


従業員から見た視点だと

・マネジメントへの信頼-信用、尊敬、公正

・仕事への誇り

・従業員同士(仲間)との連帯感

と定義づけている資料がありました。


なるほど確かに!と納得ですね。

働きやすさが賃金、時間、待遇のような形ある外的要因だとすると

働きやすさは内的要因というか精神的充足感なのかなと。


そして、働きがいを高めるための要素として

・組織目標の達成

・ひとつのチームや家族のように働く

・個人能力を発揮する

の3カテゴリ、更に3要素づつありました。


これをサロンに置き換えると、まぁそのサロンによって色々あるでしょうけど

尊敬できて信用できるトップのもと、自分の技術や接客、この会社で働いていることを誇りと自信を持って提供できて、スタッフ同士が良い意味で質の高い相互依存関係にある状態でしょうか。

言葉にするとシンプルですけど、年齢や性別、趣味思考が異なる他人同士の集団で、かつ時間とともに変わっていく中で働きがいを持ち続けられる環境作りとなると真剣に取り組まないといけませんね。


この辺りは数字や文字でバッと書けるものではないので自社の現状がどうなのかを測るのもなかなか難しいですが、

美容師という誰もが気楽に選ぶ仕事ではないからこそ大切にしていきたいものです。


今年も残す所3ヶ月・・。

さて、2019年はどういうことをしていこうかなんて考えるここ最近。

うちは1期が8月〜7月なんですけどね。あくまでも法人の決算の締めみたいな感覚。


美容師としてはやっぱり12月は集大成の月だったり、年間でもっとも長く休む正月明けからまた気持ち新たにってのもあってなんとなく「来年は・・」と考えますね笑


で、2019年から一番変わるのが 休み、めっちゃ増えますw

現状は毎週火曜と月に2日水曜をつけての4週6〜7休。

プラスして大型連休が年に3回などなど・・

微妙に週休2日に足りてないんですよね。(もちろん拘束時間×最低賃金はクリアしてますが)


毎年というか常日頃定期的に3ヶ月なり半年なり1年なりで昨対を出したりし

利益が増えていたら何に投資するのかを吟味するのですが

2019年はいよいよ週休2日にしよう、と。


公休をちょっと追加して月8日に増やそうかなとか

休みより給料かなとか色々考えたんですけど


うちの子達はありがたいことに「給料に関してはしっかりじゅうぶん頂いてます」と言ってくれて、「休み増えると嬉しい」というのでその方向で。

んで、色々な求人情報を見ると 年間休日数 って項目があって美容室で100超えているところって僕が見た限りなかったんですよね。


ここでまた僕の性格というかいつもの癖というか、どうせ増やすならどこよりも突き抜けてみようってことで100の大台のりたいなぁ〜と。笑

ということで定休日据え置き+個別休+大型連休の合計で100日を超えるように設定しました。


2019年だと確か100とちょっとだったはず。

あとはまだ決まってないですが、社員旅行は毎年やってるんでその分追加ですね。

(社内行事なので仕事のようなオフのような微妙な位置づけですが・・)


今年というか年に何回かはサロンは休みだけどセミナーに出たりという日もあります。

が、これは僕はマジでマジで笑、ほんっとに強制したことはなく。

強制しちゃうと休日出勤手当払わなきゃいけないからでしょ?とかじゃなくて

「本人が行きたいって思わないものに行かせる意味がない、誰も得しない」

としか思ってないからです。


前にも書いてますが

行かなきゃいけない感とか、休んでもいいって言われるけど本当に休んだら気まずい感とか、サロンは休みだけど毎週のように講習やらなんやらで実際プライベートはどうなのとか、そういうのが本当に嫌なんですよね。

会社都合で見せかけだけ良くするためにじゃなくて、福利厚生や労働条件は働く子達のためにが本来のあるべきものだと思っています。


その条件下でしっかり成り立つようななビジネスモデルを構築するのが経営者の仕事です。


先日札幌で行われた大型イベントもこなかったスタッフもいます。そこに気まずさは皆無で、笑顔でプライベートを満喫してくれていました。


過去に外部でセミナーをした際にどうしてもアシスタントが必要だったので1人のスタッフを帯同させたんですが、休日出勤手当をちゃんと支給しています。



そんなわけで休みを増やす=稼働が減る=直接売上に影響するっていうのが美容室のようなビジネスでは当たり前で、

さすがに売上の心配はありますが今回も持ち前のスーパーポジティブでなんとかします笑

過去にも営業時間を短縮したり給与水準を上げたり社保完備にしたりとしてきて、常に「売上が下がったらどうしよう、キャッシュフローがまわらなかったらどうしよう」って思いましたが

振り返ればなんとかなってます笑


業績を上げようと思って何かするより(もちろん常に試行錯誤しますが)、先に気持ち良く働ける環境を作った方が結果的に業績も上がってるんだよなぁって思うんですね。

理論的に解説はできませんが、実際うちはここ4年くらいはそうなので笑


ということで2019年もやりきります!


美容室のリクルート事情・・・年々厳しいですね。

うちもなかなか思うように求人がかかりません。


いたずらに増員して生産性を下げてしまうのも考えものだけど、テンポよく増員拡大していかないと組織としての成長速度が鈍るのもまた事実。


このブログを始めたきっかけの一つがリクルートのテコ入れってのもあって。

当たり前ですけど発信しないと知られないし、知らない=存在してないのと同じ。


集客の面で言うと来店前の不安要素をなるべく少なくするためにも発信する。

ターゲティングとマッチングをするために発信する。


これ、リクルートでも一緒で

求人媒体やリクルートページはもちろん良さを伝えたいからそういう風に作るし、表記しないことには…と情報も載せる。

でもこれだけじゃ弱くて、やっぱりどういう雰囲気の職場なのか、働いているスタッフはどんな思いで仕事をしているのか、スタッフ間の人間関係は?

こういうリアルな部分がわからないことにはそこで働こうってならないはず。


集客であればこの辺までを戦略的にマーケティングしたりしていくんですけど、求人ってなると足りなかった。

自分が働く側だったら「トップの想いや思考、どういう経営方針なのか」まで知りたい。

そう思って美容師としてではなく経営者としてもっと発信しないとってって思ったんですね。



で、話は戻って求人に関してなのでまぁ今の僕の思考みたいなものでも。


まずはうちの今のリクルート概要です。


基本的に「もう美容師として自分が一番売れること」にあまり興味がありません。

(もちろん現場に出てる以上仕事はちゃんとやるし今以上に技術も知識も向上させるためにトレーニングは続けていきます。それは今まで僕を支持していただいているお客様やこれから担当する方がいる以上当たり前。)

以前も書いたように、経営者が売上ナンバーワンスタイリストっていう図式の矛盾や無意味さを知っているからです。


あくまでも本業は経営。自分にしかできない仕事だから。


その自分しかできない経営という仕事でずっと追求しているのは美容師だからできないを変えていく。

ワークライフバランスを充実させ、楽しく安心して長く働ける環境を作っていくこと。

自分より売上のあるスタッフが育ち、アシスタントも増えました。

お陰様で業績も好調に推移しているので増収増益→環境整備に投資のループを繰り返し、

給与水準の向上を始め労働時間の短縮、社会保険完備、福利厚生の充実、週休二日制の導入等できることから一つ一つ取り組んできています。


決して今困っているから闇雲に人が欲しいというわけではありません。


ですがスタッフが増え、会社規模が大きくなるほどにできることや可能性が増えるんです。

例えば一人ひとりの理想の働き方の実現だったり、選べる出勤システム(希望の休みの数に応じて給与が変動するような)だったり。


あとは基本的に楽しいことが大好きなスタッフ達なのでイベントに全力です。笑

社員旅行や飲み会、カラオケ、ハロウィン営業などなど・・。

そういう事は人数が多い方が単純に楽しいですから。


それにやっぱり今でも美容師は給料が少なかったりプライベートの時間がなかったりというのが多く聞きますが、そういう人が縁あってうちで働くことになり「美容師って最高」って思えるようになったらいいなとか。



ただ、今現在大所帯でない理由は離職もそれなりにあったから。

「俺のお眼鏡にかなってない限り雇わん!」とか「厳選して少数精鋭じゃ!」とか書けばかっこいいんですけどね笑

そんな見栄はってもしゃーないんで。

離職0なら今頃・・・って思ったりもしますが、方向性が合わなかったりやはり初めの頃は僕自身が経営者として未熟だったりでしょうかね。

今更嘆いてもしかたない。

今いる子達を全力で持ち上げるのみです。


基本的に縁あって面接までいったら雇うスタンスでやってきました。

今まで採用せずに断った子は…1人だけですね。


面接でわかることなんてお互いにほんの少しだと思うんです。

印象がイマイチでも慣れてきたら輝くかもしれない、もしかしたら極度の緊張だったり、人見知りなだけかもしれない。

その年齢でまだアシスタント?とか、キャリアの割に売上ないなあって思っても環境が変われば化けるかもしれない。


人を成長させるのは環境です。


もちろん採用してみてやっぱり方向性が合わないってことや辞めてもらったこともありますが、そこを気にしてしまうと増員も拡大も一向に進みません。


すべて完璧に理想通りいくなんてないですからね〜。


これだけ美容室と美容師がたくさんいる中で面接やサロン見学まで来た時点で縁はあるわけですからその縁を育める方向で考えたいんです。



人生の大半は仕事をしていますが、プライベートが充実すれば色々なものを見て、触れて、感じる。色々な場所や人に出会う。

そうすることで魅力的な人になっていき、だからこお客様や周りのスタッフにも恵まれます。


自分自身、特別技術がずば抜けていたり物凄い売上を持っていたり、なぜか莫大な資産を持っていたりということはありません。笑  超絶一般的な普通の人です。

根拠のない自身とポジティブさはありますが・・・


ただ、一つだけ胸を張って言えるのは「人の縁に恵まれている」ことでしょうか。

スタッフやお客様をはじめ、帯広市外はもちろん東京や関西、福岡など全国に良い影響を頂いた美容師の仲間がいます(大半は目上の方なので先輩なり師匠なりですが。。)

こういった縁があるから今の自分があると思います。


なので今後もそいう縁みたいな部分は大切にしていきたいんです。



そんな感じなので求める理想をあげればそりゃあ色々出てきちゃいますけど、実際は

・楽しいことが好き

・仲間が好き

・自分の未来のために投資できる(金って意味じゃないですよ)

くらいですかね、とりあえずは。


日本酒飲める子だと僕のテンションが上がります。

旅行できゃっきゃする系女子だとうちの店長が喜びます。

最近よく話題になる煙草は肯定も否定もしませんけど、サロン内で少しでも臭いがしたらめちゃめちゃ怒ります。笑


結婚や出産で美容師を諦める必要はないです。

僕自身二児の父で、子育てと仕事の両立がどれほど大変かを分かっているつもりなので全力でサポートします。

平日でも土日でも子供関連の行事であれば事前申請で半休です。もちろん給料は引きません笑

急な体調不良で病院に連れて行かなきゃ・・って場合もスタッフ間でサポートします、まずは子ども第一で。



僕自身も雇われ時代は決して環境には恵まれていませんでした。

社保なし、休みは週1、給料も低いし拘束時間は長いし・・絵に描いたような一昔前の美容師です。

練習会など皆無、新しい仕事に入れるかのジャッジはオーナーの気分。

スタイリストデビューの決め手は、オーナーが楽したい(入客したくない)から・・。

極め付けは「雇用保険の存在は独立して人を雇って初めて知った」という笑


こんな仕事辞めてやる!まで思った僕が今じゃ独立・雇用して美容室経営者です。

そんな僕が、社員の子達に同じ思いをさせてたらただの大バカ者です。笑


稼げてもプライベートがなかったら意味はない、かといって休み多くてもお金がなければなにもできない。

文字通りワークライフバランスを充実させて、より良い環境を作ることが僕の仕事です。



その環境ですが、賃金や福利厚生といった条件面だけでなく「美容師として」の環境…支持される、売れる、稼げる美容師になれる環境ですね。


美容室での教育ってどうしても技術にフォーカスされがちですけど僕の感覚では「技術はあくまで手段、目的ではない」「美容師はアーティストじゃなくてサービス業」だと思ってます。

そして僕は技術教育のプロではないので、サロンとして求める教育まではしますが教育のメインは完全にアウトソーシングです。もちろん僕に聞かれればちゃんと責任持って教えます。


具体的に何してるのっていうと売れる美容師育成のプロにお願いして社内セミナーを行うのが軸です。サロンブログではおなじみのとらお塾ですね。

メーカーさんやディーラーさんのセミナーもたくさんありますが、一番の違いは自社に合わせたオーダーメイドの内容になることです。

どうしても集合セミナーだと商品メインだったり、広義的な部分しか触れなかったりで「そこを自分に落とし込む」センスが育ってないとなかなか結果になりにくかったり。


営業以外に時間を使うなら効率よく結果を出すべきなのでこういった部分への投資も積極的に行っています。


いろいろ長々書いてますけど今はというかずっとこんな感じで求人・雇用を考えています。

上手いだけじゃない、売れるだけじゃない、稼げるだけじゃない、プライベートが多いだけじゃない、すべてのバランス・・ワークライフバランス。


そして着実に高いラインでバランスの取れる環境にしていく。


ずっと、いつも考えてきました。



ちょっとでも興味あるなぁなんて方はぜひお話しましょう!


ともに成長していける方とのご縁を楽しみにしています。



美容師って給料安いよね〜

休み少ないよね〜

朝から晩まで長いよね〜


もう耳にタコ。


それでもまぁこれって美容師に対するイメージというか事実だからこういうイメージなんだと思う。


労基による監査が入ったとか、社会保険料の未払い徴収の強化とかもあってかここ何年かは労働環境改善に着手するサロンも増えてきてるけど、それでもまだまだ。


社会保険加入率はいまだ20%程度、月に8日以上休日のある美容室は16%。

じゃあ社保完備で月8日以上ある美容室ってなるともう少し少ないんだろうか。


ちなみにうちのサロンは社保完備+月6〜7日休み。年末年始やGW、お盆は連休になるんで実数を12で割ったら一月平均で7日あるけど8日ないかなくらい。

おいおいって思ったでしょ?

2019年より完全週休2日制+年末年始等連休になります。

この前計算したら104日でした。

社保完備+年間休日数100日超えってかなり少ないと思う。



で、問題なのは数字として週休2日あればいいのかっていうとそれだけじゃないってところ。


今月から改訂されたばかりなので記憶に新しいと思うんですけど

最低賃金

ってやつね。


1時間あたり最低このくらい払いなさいよって金額。


ここが抜けてるんじゃね?って思うことがけっこう多いんですよー。


ざっくりめちゃめちゃざっくりな計算式だと

1ヶ月の給与 ÷ 拘束時間 =最低賃金以上

ってことです


ここが抜けてて見せかけ上週休2日だからオッケーでしょ、とか

営業時間で計算したらいいけど拘束時間で計算したらアウト、とか


そして知ってかしらずかわかんないけど(というより知ってて確信犯だとタチが悪いけど)

営業前後に早く来たり残って掃除してるのはスタッフの自己判断です

とか

練習を強制することはなく、自主性に任せてます、みんなよく練習してくれるんだよね

とか


確かに会社として指定した時間外で自主的に練習する分にはいいけど

営業時間よりかなり前に来なきゃいけない雰囲気とか

すぐ帰ったら気まずくなる雰囲気とか

朝練とか夜練しないといけない感とか

上が出る手前自分もコンテスト出なきゃ気まずい感じとか


この◯◯しなきゃいけない感が美容室ってめっちゃ多くて、若い頃は本当に疑問と嫌悪感しかなかった笑

あそびてーよとか、たまには早く帰りてーとか。



もちろん人依存の箱型ビジネスなんでいきなり労働時間短くして休み増やして、結果売上足りなくてキャッシュフローがままならないのは本末転倒だし

技術を手段とする職種である以上自己投資としてのトレーニングも必要


ただ、そこを労働環境いいように見せかけたり、◯◯感で結果的に見えない強制になってたり、こういう部分に目を向けないのはよくないよねってこと。

過去の当たり前を疑ってみたり、工夫することで変えていける部分ってきっとあると思うんですよね。


つづき。


独立して何年かは自分が一番稼いで「はっはっは!」とかやってた。

けどなかなかサロンの売上が上がらない。

なぜだ、お客様は来てるぞ・・・。


人が育たないから。笑

ほんっっと当たり前のことですけど、自分が一番美容師やってたらそれ以外のことを考える時間すらないんですね。

そんな環境で勝手に育って売上上げていけるような人ならそもそも独立してます。


ただ回ってきた仕事をやるだけのアシスタントとか、自己過信と自己満足ばかりで「効率よく売上をあげる」ことすら考えもしないスタイリスト。

今思えば社員は鏡なので僕がダメ経営者だから当然です笑


まぁそんなこんなでもあるきっかけからこのままじゃあかんぜよ!となり、真剣に経営に向き合うようになりまして。


その頃から

・自分の売上を上げずにサロンの売上をあげること

・美容師の労働環境の改善

に本気で取り組み必要性を感じ、トライし始めるんですね。


で、自分の売上を上げずにサロンの売上を上げるってことはスタイリストが他にいなきゃ始まらない。

アシスタントを入れてそこまで育てたり、意識のないサラリーマン感覚のスタイリストを入れても変えるには時間がかかる。

そんな際にたまたま今のナンバーツーの子と飯行く機会があって、お互いの想いも一致した(のか?w)入社することに。


売上は持ってなかったけど(w)ポテンシャルは持ってる。

「あーこの子簡単に今より倍はあげれるな」と根拠のないセンサーが反応。


マインドセット(私なんて→私はできるにする、稼ぐこと売上を追うことは悪ではない)や足りてない部分の技術や知識教育、ある程度のマネジメント知識等をしつつ新規様や既存フリーをどんどん入客させ、入社2年くらいで僕より売り上げるスタイリストが完成です笑


ここで大切なのは自分の売上がガックリ下がってだと元も子もないですからね。

自分はフリー客分くらいの売上を下げる+100万スタイリストってくらいじゃないと

自分の売上を下げずにサロンの売上をあげることは難しいかな。

そうして少しずつ経営者としての仕事をする時間を設けつつ、増収した利益で環境整備に投資、継続してスタッフ教育(この頃には完全アウトソーシング)を続けていき

2人体制で最後の12月に生産性120万を達成。

その後、1年ほど前にアシスタントの子が入り3人体制になりよりしっかり経営していく必要性を感じつつ、受付枠が増えたのでデジと縮毛矯正に特化した発信で新規指名の方に入客しています。

通常、スタイリストだけのサロンにアシスタントが入るパターンが最も生産性が下がる傾向があるのですがなんとか増員3ヶ月後の12月は生産性100万超えで着地。

今後は成長に伴いスタイリストデビューや更なる増員も視野にあるのでより「経営」をせねば・・・。

いきなりまじめだよ。

言い切ってるけど自論だよ。

いらっとしたら読まなければいいよ笑

僕が言うサロン経営ってのは

・マンツーサロン

・スタッフさんいても自分しかスタイリストいない

・スタイリストいても自分が一番稼いでいるスタイリスト

この3つは当てはめてません。

なぜならこの3つだと「結局自分が一番美容師やってる」のは変わらないから。

(いや、もちろん経理とか実質的な経営者の仕事はやるんだけどそういう意味じゃなくて)

トップスタイリストとして「営業」することが仕事の中心で、そのステージが違うだけ。

雇用していて、なおかつ自分が最も売上を上げているスタイリストではない状態になってからが僕が思う「サロン経営」です。

経営ってなーに?っていうと効率化と利益追求することです。自論。

んで、数年前に僕がふと言ってみたところかなり評判良く、お褒め頂いた言葉があって

「独立は(美容師人生の延長ではなく)転職」ってやつです。

そ。

サロン経営と美容師はやることも勉強することも全く違うんですね。

なので上の3つだと結局メインは美容師なんですよ。

もちろん僕もそういう時期ありましたけど、本気で時間がない。

美容師やってて1日終わるから。出納帳つけないまま3ヶ月経つよーとかザラw

今後の方向性、経営戦略、集客のプランニングやスタッフ教育、経営者としてのインプット、やらなきゃ困る経理・・・

これが本来経営者がやるべき仕事だし、こんなのスタッフができるわけないですよ。

当たり前ですけども笑

とはいっても今はだいたいまずはマンツーで始める人も多いでしょうから最初は仕方ないです。

僕も最初の頃は自分が一番売り上げてたし。

じゃあいつから変わったのかってやつですね。。。。

個人用に別のブログを。

サロンでのブログだとどうしても閲覧する方の過半数はお客様なので。


もう少し美容師ではなく美容室経営者として好きなことを書きたくて。

もちろんお客様に言えないようなやましいことなどないんだけど。

むしろドヤ顔で言いたいくらいホワイトだと思ってます、うち。


とはいっても読んでて楽しかったり参考になるようなこともでもないので別で。


サロン経営に思うこととか、労働環境向上のこととか、リクルートとか。


飽きずに続けられるかしら・・・笑